ニコノリ「もらえるパック」のデメリットと罠を徹底検証!オープンエンドと走行距離制限の真実
ニコノリの「もらえるパック」は、契約満了時に残価0円で車がもらえる「オープンエンド方式」を採用しています。これにより、カーリース最大の不安である「走行距離制限の超過料金」や「微小な傷の原状回復費用の請求」といったリスクが完全に消滅する点が最大のメリットです。
しかし、その裏には7年ないし9年という超長期契約ゆえに「原則として中途解約が不可能」という致命的な硬直性が潜んでいます。結婚や出産、転勤といったライフスタイルの変化に対応しづらく、最終的な名義変更時の事務手数料(約1万円+税)やリサイクル券の自己負担も発生するため、長期的なライフプランがしっかりと確定している層にのみ推奨されるプランと言えます。
- 「車がもらえる」という魅力的な訴求の裏にあるオープンエンド方式の仕組み
- 7年・9年という超長期契約に伴う中途解約・違約金リスクの真実
- 契約満了時に発生する名義変更手数料やリサイクル券などの「隠れた自己負担額」
- 走行距離制限の完全撤廃による恩恵と、原状回復費用のリスク回避方法
- 標準パック(クローズドエンド方式)ともらえるパックの徹底比較と選び方
ニコノリ「もらえるパック」とは?残価0円のオープンエンド方式の仕組みを解説
ニコノリ(ニコニコカーリース)が提供する「もらえるパック」は、契約期間満了後にそれまで乗っていた新車がそのまま自分のものになる(もらえる)という、非常に魅力的なプランです。頭金0円、ボーナス払い0円で新車に乗り始められる手軽さから人気を集めています。
しかし、この「もらえる」という結果を生み出すためには、カーリース特有の複雑な契約方式が絡んでいます。まずは、もらえるパックの根幹をなす仕組みを紐解いていきます。
リースなのに車がもらえる?その魅力的な仕組みの裏側
一般的なカーリースは、契約満了時に車をリース会社に返却することを大前提としています。この際、あらかじめ数年後の車の価値(これを「残価」と呼びます)を予測して設定し、車両本体価格からその残価を差し引いた金額をベースに月額料金を計算します。これにより、ローンで購入するよりも毎月の支払いを安く抑える仕組みを持っています。
しかし、ニコノリの「もらえるパック」は、契約期間を「7年」または「9年」という長期間に設定することで、車両本体価格を含むすべての費用を月々少しずつ支払い切る構成になっています。
月々の定額料金の中には、以下の費用がすべて「コミコミ」で含まれています。
- 車両本体価格
- 登録諸費用
- 環境性能割(税金)
- 自動車税(契約期間分)
- 重量税(契約期間分)
- 期間中の車検基本料
- オイル交換費用(計17回分など)
これらを9年間(108回)かけて完済するため、契約満了時には車の所有権をご自身の名義に変更し、「自分の車」としてそのまま乗り続けることが可能になるというのが、「車がもらえる」仕組みの正体です。
専門用語をカンタン解説!「クローズドエンド」と「オープンエンド」の違い
カーリースの契約を検討する際、必ず理解しておかなければならないのが「オープンエンド方式」と「クローズドエンド方式」という2つの契約方式の違いです。少し難しく感じるかもしれませんが、後悔しないために非常に重要なポイントですので、カンタンに解説します。
クローズドエンド方式とは?
ニコノリの「標準パック」などで採用されている方式です。リース会社が将来の車の価値(残価)を決定しますが、利用者にその金額は公開されません。最大のメリットは、契約満了時に実際の車の査定額が設定した残価を下回っていても、利用者に差額を請求しない(残価精算がない)点です。その代わり、車の価値を維持するために、走行距離制限や傷の修理(原状回復)の義務が厳密に設定されます。
オープンエンド方式とは?
ニコノリの「もらえるパック」で採用されている方式です。リース会社と利用者が合意の上で残価を設定し、その金額を公開します。満了時に実際の査定額が設定残価を下回った場合、利用者がその差額を自腹で支払う(残価精算がある)というリスクを伴う方式です。
「もらえるパック」は、このオープンエンド方式を採用しています。一般的にオープンエンド方式は「最後に多額の精算金(追加の支払い)を請求されるからやめとけ」と敬遠されがちです。

しかし、もらえるパックには、この不安を打ち消す画期的なカラクリがあります。
なぜ「残価0円」だと精算リスクが消えるのか?
そのカラクリとは、もらえるパックでは「残価を最初から0円に設定している」という点です。
残価が0円であるため、9年間のリース期間を終えた時に、車の価値がどれほど下がっていようとも、それ以上マイナスになることはあり得ません。結果として、通常のオープンエンド方式で恐れられている「残価精算による数十万円の追加支払い」が発生しないという、非常に安全な設計になっているのです。
オープンエンド方式の透明性を活かしつつ、利用者のリスクを極限まで減らしたのが、もらえるパックの優れた点と言えます。
ニコノリ「もらえるパック」最大の恩恵!走行距離制限なしと原状回復費用の撤廃
ここからは、残価0円でもらえるパックだからこそ得られる、カーリースならではのストレスから解放される大きなメリットについて解説します。
走行距離制限が撤廃される理由とそのメリット
カーリースを利用する上で、多くの人が最もストレスに感じるのが「走行距離制限」です。一般的なリース契約(クローズドエンド方式)では、月間500km〜1,500km程度の走行距離制限が設けられています。これは、車を返却した後にリース会社が中古車として高く売るために、車の劣化を防ぐ目的があるからです。
もし制限を超過してしまうと、契約満了時にメーターを確認され、「1km超過につき◯円」といったペナルティ(超過料金)を請求されてしまいます。
しかし、ニコノリのもらえるパックでは、この走行距離制限が「完全撤廃(制限なし)」されています。その理由は非常にシンプルで、残価を0円に設定し、最終的に車を利用者にあげる(もらう)ことが確定しているためです。リース会社は車を回収して中古車として再販する必要がないため、走行距離が何万キロに達しようと気にしません。
超過料金の恐怖から解放!長距離ドライブも安心
走行距離制限がないことは、日々のカーライフにおいて絶大な安心感をもたらします。
例えば、以下のような使い方をする方にとっては、制限なしの恩恵は計り知れません。
- 毎日、往復数十キロの長距離を通勤で走る方
- 週末のたびに県外へアウトドアやキャンプに出かける方
- お盆や年末年始に、数百キロ離れた実家へ車で帰省する方
制限のあるリースであれば、「今月は走りすぎたから、週末のドライブは控えよう」「あと何キロ走れるか計算しなければ」と、常にメーターの数字を気にしながらハンドルを握ることになります。
もらえるパックであれば、日本中どこまで走ってもペナルティを請求されることはありません。現金一括やローンで買ったマイカーと全く同じ感覚で、自由気ままにドライブを楽しめるのです。
傷や汚れに神経質にならなくていい!原状回復費用のリスクゼロ
カーリースにおけるもう一つの大きなトラブルの種が、返却時の「原状回復義務」です。車を返すことを前提としたリースでは、借りた時のきれいな状態に戻して返す義務があります。
日常的に車を使っていれば、以下のようなダメージは避けられません。
- 高速道路での飛び石による小さな塗装剥がれ
- スーパーの駐車場でのドアパンチによる微小な凹み
- 子どもがジュースをこぼしたシートのシミ
- ペットを乗せたことによる車内の臭いや引っ掻き傷
通常のリース契約では、返却時の査定でこれらが厳格にチェックされ、基準を超えていると数万円〜十数万円の修理費用(原状回復費用)を請求されるリスクがあります。
しかし、もらえるパックは最終的に車を返却せず、そのままご自身で引き取るプランです。そのため、ボディに多少の傷がついていようが、車内が汚れていようが、リース会社から原状回復費用を請求されることは一切ありません。

小さなお子様がいるご家庭やペットを飼っている方でも、神経質にならずに車を使い倒せるのは非常に大きな安心材料です。
【ニコノリ全体のサービスに潜むリスクについて】
なお、もらえるパックの残価0円の仕組みや走行距離制限の撤廃は確かに大きなメリットです。しかし、もらえるパックに限らず、ニコノリ全体のサービスに共通する「指定工場が自由に選べない不満」や「月々5,500円という安さの裏にあるボーナス払い設定に関する誤解」といった致命的なデメリットが存在することも事実です。
これらのニコノリ特有のサービス全体のリスクについては、こちらの記事(ニコノリのデメリット・評判を辛口レビュー)で厳しくレビューしています。もらえるパック特有のメリットだけでなく、リース会社としてのニコノリ自体のデメリットも明確に切り分けて理解することが、失敗しないための鉄則です。
契約前に知るべき罠!ニコノリ「もらえるパック」の致命的なデメリット
「車がもらえて、距離制限もない」と聞くと完璧なプランに思えますが、甘い言葉の裏には必ずリスクが存在します。
ここからは、契約前に絶対に把握しておくべき「もらえるパック特有の罠と不都合な真実」を徹底的に検証します。
7年・9年という超長期契約がもたらす「硬直性」とは
もらえるパックの最大のデメリットであり、最も慎重に検討すべき点が、契約期間が「7年」または「9年」という超長期に固定されていることです。
カーリースは、原則として契約期間中の中途解約が認められていません。一度契約を結ぶと、満了するまでの間、毎月決まったリース料を支払い続ける義務が生じます。

この「長期間、絶対に辞められない」という縛りの強さを、ここでは「硬直性」と呼びます。
9年という期間は、人の生活環境が激変するのに十分すぎる長さです。ローンで購入した車であれば、途中で不要になったら売却してローン残債の足しにすることができます。しかし、リース車はあくまでリース会社(ニコノリや提携する信販会社)の所有物であるため、利用者の都合で勝手に売却することはできません。
ライフイベントの変化(結婚・出産・転勤)に対応できない恐怖
この超長期契約の硬直性がもたらす最大の恐怖は、「ライフスタイルの変化に対応できない」という点です。具体的なシミュレーションで考えてみましょう。
例えば、現在25歳の独身の方が、通勤用にコンパクトカーや軽自動車(例:スズキ ハスラーやダイハツ ミライース)を9年契約のもらえるパックでリースしたとします。月々の支払いが安いので、今の生活にはぴったりです。
しかし、その3年後(28歳)に結婚し、さらに2年後(30歳)に子どもが生まれたとします。ベビーカーを積んだり、チャイルドシートを無理なく設置したりするには、軽自動車では明らかに手狭になります。スライドドア付きのミニバン(例:ホンダ フリードや日産 セレナ)への乗り換えが必要になるのが自然な流れです。
この時、「家族が増えたから大きな車に乗り換えたい」と思っても、もらえるパックの契約はまだ4年も残っています。中途解約ができないため、手狭な軽自動車に無理して乗り続けるか、後述する多額の違約金を払って強引に解約するしか選択肢がなくなってしまうのです。
逆に、転勤で都心部に引っ越すことになり、公共交通機関が充実しているため車が全く不要になった場合でも、毎月のリース料は9年間の満了まで払い続けなければなりません。

将来のライフイベントが確定していない20代〜30代にとって、7年・9年の縛りは生活の自由度を著しく奪う「罠」になり得るのです。
中途解約は原則不可!多額の違約金(解約金)が発生する仕組み
もし、病気やケガ、急な海外転勤など、どうしてもリース契約を継続できない「やむを得ない事情」があるとリース会社が認めた場合に限り、特例として解約手続きが進められることがあります。
しかし、解約が認められたとしても、残りのリース料が免除されるわけではありません。この場合、多額の「違約金(中途解約金・規定損害金)」を一括で請求されることになります。
違約金の計算方法は契約時期や条件によって異なりますが、一般的には以下のような計算式で算出されます。
(残りの期間のリース料総額)-(未経過分のメンテナンス代や税金など)-(返却時の車両の査定額)= 支払うべき違約金
もし9年契約の3年目で解約した場合、残り6年分(72ヶ月分)ものリース料が残っています。そこから車の査定額などを差し引いたとしても、数十万円から、場合によっては百万円を超える違約金が一括請求されるケースも珍しくありません。手元から車がなくなる上に多額の借金だけが残るという、最悪の事態を引き起こすリスクがあるのです。
全損事故による強制解約のリスクと車両保険の重要性
ライフスタイルの変化以上に恐ろしいのが、「全損事故」による強制解約リスクです。
カーリースの契約期間中に車が全損事故(修理不可能、または修理代が車の時価額を上回る状態)、あるいは盗難に遭った場合、車をリース会社に返すことが物理的に不可能になります。この時点で、リース契約は強制的に中途解約扱いとなります。
強制解約となった場合でも、前述した多額の違約金が一括で請求されます。この悲劇から身を守るための唯一の防衛策が、「車両保険付きの任意保険(自動車保険)」への加入です。

ニコノリの月額料金には自賠責保険料は含まれていますが、任意保険料は含まれていません。
任意保険に加入せず、自賠責保険だけでリース車に乗って全損事故を起こした場合、数百万円の違約金をすべて自腹で支払うことになります。もらえるパックを契約する際は、違約金をカバーできる特約がついた任意保険への加入が絶対に不可欠です。
このように、カーリースには「やめとけ」と言われる原因となる不都合な真実がいくつも存在します。違約金や全損事故のリスク、残価精算の仕組みなど、契約前に絶対に知っておくべきカーリースの罠については、こちらのピラー記事(カーリースはやめとけと言われる罠とデメリットを徹底解説)で網羅的に解説しています。契約書にサインをする前に、あらゆるリスクシナリオを想定しておくことが重要です。
契約満了時の落とし穴!「名義変更」に伴う自己負担の真実
デメリットの解説が続きましたが、最後にもう一つ、「もらえるパック」ならではの落とし穴について解説します。それは、契約満了時に発生する「隠れた自己負担費用」です。
車が自分のものになる=所有権の移転が必要
「契約が終われば車がもらえる」と聞くと、9年目の最後の支払いが終わった翌日から、自動的に、何の手続きもなく自分の車になるようなイメージを持つかもしれません。

しかし、現実はそうではありません。
リース契約期間中、車の車検証を確認すると、「使用者」の欄はあなた(契約者)になっていますが、「所有者」の欄はニコノリが提携している信販会社(オリコオートリースなど)になっています。法的には、まだ他人の持ち物なのです。
車をもらうためには、この「所有者」の名義をリース会社からあなた自身に変更する手続き(名義変更、または所有権解除)を行わなければなりません。
名義変更に伴う事務手数料(約1万円+税)の発生
この名義変更の手続きは、基本的にはリース会社側が書類を用意してくれますが、行政手続きに伴う「事務手数料」が発生します。
ニコノリの公式サイトや関連記事には名義変更手数料の明確な金額がすべて明記されているわけではありませんが、一般的なカーリースの「もらえるオプション」や名義変更の手続きにおいては、約10,000円〜15,000円(税別)程度の手数料が契約者の自己負担として請求されるのが通例です。
リサイクル券(リサイクル料金)の負担とは?
さらに、もう一つ負担しなければならないのが「リサイクル券(リサイクル料金)」の代金です。
自動車リサイクル法により、新車を購入する際には、将来その車を廃車にする時の処理費用(シュレッダーダストやエアバッグの処理など)をあらかじめ支払うことが義務付けられています。ローンや現金で車を買う場合は、最初の見積もりに必ず含まれています。
しかし、カーリースの場合、このリサイクル料金は月額料金の中に含まれていないケースがほとんどです。車を返却する場合はリース会社が最終的な処理を行うため問題ありませんが、「もらえるパック」のように利用者が最終的な所有者になる場合は、名義変更のタイミングでこのリサイクル料金をご自身で負担するよう求められます。

金額は車種によって異なりますが、軽自動車で約7,000円〜10,000円、ミニバンなどで約10,000円〜15,000円程度が相場です。
結果的に「完全無料」では車をもらえないという現実
つまり、9年間のリース期間が終了して「いざ車をもらうぞ」という段階になった時、名義変更の手数料とリサイクル料金を合わせて、およそ2万円〜3万円程度の出費が最後に待っているということです。
「1円も払わずに、タダで車がもらえる」と思い込んでいると、最後の最後で思わぬ請求が来て不満を抱くことになります。月額料金が定額だからといって油断せず、満了時に少なからず自己負担が発生するという現実を、あらかじめ納得した上で契約することが大切です。
標準パック(クローズドエンド)ともらえるパックの徹底比較
ニコノリでは、もらえるパックのほかに、1年〜7年の1年単位で契約期間を選べる「標準パック」が用意されています。どちらを選ぶべきか迷っている方のために、具体的な車種を例に挙げて両者を比較検証します。
契約年数と月額料金・支払総額の違い
以下の表は、人気車種である「ホンダ N-BOX」を例に、標準パックともらえるパックの条件を比較したものです。
| 比較項目 | 標準パック (クローズドエンド) | もらえるパック (オープンエンド) |
| 契約方式 | クローズドエンド方式 | オープンエンド方式 (残価0円) |
| 契約期間 | 1年〜7年 (※比較は5年で算出) | 7年 または 9年 |
| 月額料金(税込) | 約26,620円 | 約25,410円 (※9年の場合) |
| 支払総額(目安) | 約1,597,200円 | 約2,744,280円 |
| 走行距離制限 | あり (月間500km〜最長2,500km) | なし (無制限) |
| 満了時の選択肢 | 返却・延長・買取り・乗り換えから選択 | そのまま車がもらえる |
| 原状回復義務 | あり (返却時の傷・汚れの査定あり) | なし (査定・精算なし) |
| おすすめな人 | 短期間で乗り換えたい方 | 長く乗りたい方、走行距離が多い方 |
※金額は記事参照時点の一例であり、グレードやオプション、ボーナス払いの有無によって変動します。
この表から明確に読み取れるのは、「月額料金は似たような水準に見えるが、契約期間が違うため、支払総額には100万円以上の差が出る」という事実です。
標準パック(5年)は総支払額を抑えつつ、ライフスタイルの変化に合わせて5年という比較的短いサイクルで別の新車に乗り換えることができます。一方、もらえるパック(9年)は長期間にわたって支払い続ける分、最終的に車が資産として手元に残るという根本的な違いがあります。
もらえるパックが向いている人のライフスタイル
これらの違いを踏まえ、もらえるパック(7年・9年)を選ぶべきなのは以下のような方です。
- 生活環境が安定している方: 居住地や家族構成、通勤のスタイルが、向こう10年近く大きく変わらないという確信がある方。
- とにかくたくさん走る方: 長距離通勤や頻繁な旅行などで、月に1,000km以上の長距離を日常的に運転する方(距離制限なしの恩恵を最大限に受けられます)。
- 車を道具として使い倒したい方: 車のキズや汚れに過敏にならず、マイカーとして気兼ねなく乗り潰したい方。
- 最終的には自分の資産にしたい方: ずっと借り物であることに抵抗があり、支払いが終わったら自分の所有物にしたい方。
標準パックを選んだ方がいい人のライフスタイル
逆に、以下のような方は、もらえるパックの超長期契約のリスクが高すぎるため、標準パック(1年〜7年)を選ぶことを強くおすすめします。
- ライフイベントを控えている方: 20代〜30代で、数年以内に結婚、出産、転職、引越しなどの可能性がある方。
- 最新の安全装備を重視する方: 車の技術の進歩は早いため、5年程度の短いサイクルで常に最新の安全装置が搭載された新車に乗り換えたい方。
- あまり車に乗らない方: 週末の買い出しや近所の送迎程度にしか使わず、走行距離制限を気にしなくても全く問題ない方。
- 将来車が不要になるかもしれない方: 高齢で免許返納を視野に入れている方や、都心部への移住を考えている方。
カーリースの審査と他社比較における注意点
もらえるパックの仕組みやデメリットを理解した上で、「やはり自分には合っているかもしれない」と考えた場合でも、すぐに契約するのは禁物です。他社の類似サービスと比較し、審査の仕組みを知っておく必要があります。
審査は甘くない?ニコノリの審査基準と対策
ニコノリは「審査に通りやすい」というアピールをしていますが、実際にはオリコなどの信販会社を通した厳格な審査が行われます。もらえるパックは9年という長期にわたって支払い能力が問われるため、アルバイトやパート、自営業の方、あるいは過去に携帯電話の分割払いを滞納したことがある方などは、審査に落ちたり連帯保証人を求められたりする可能性があります。
もし審査に通るか不安な場合は、ただ闇雲に申し込むのではなく、事前の対策が必要です。収入の不安や審査落ちのリスクに対する具体的なアクションプランについては、こちらの(カーリースの審査に落ちた?通らない理由と「甘い」と言われる罠・確実な通過対策を暴露)の記事で詳しく解説していますので、申し込み前に必ず目を通しておいてください。
中古車リース(ニコノリ中古車や定額カルモくん)との比較検討
「車は最後にもらいたいけれど、9年も同じ車に乗り続けるのは長すぎる」と感じた方には、別の選択肢があります。
一つは、新車ではなく「中古車リース」を検討することです。ニコノリにも中古車リース(ニコノリ中古車)の取り扱いがあり、比較的短い契約期間でも月額料金を抑えつつ車をもらうプランが存在する場合があります。
もう一つは、「もらえるオプション」を提供している他社の新車カーリースと比較することです。例えば、「カーリースカルモくん」というサービスでも、契約年数を7年以上にした場合に、月額900円程度の追加料金で最後に車がもらえるオプションをつけることができます。
ただし、カルモくんにもニコノリとは違った特有のデメリットや落とし穴が存在します。他社との比較を検討する際は、こちらの(カルモくんのデメリット・罠を辛口レビュー)も併せてお読みいただき、ご自身の希望に最もマッチしたリース会社を見極めてください。
▶あわせて読みたい:【徹底比較】ニコノリ・カルモくん・オリックスカーリース!あなたに最適なのは?
まとめ
ここまで、ニコノリ「もらえるパック」の仕組みと、その裏に潜むデメリットや罠について深く検証してきました。
もらえるパックは、残価0円のオープンエンド方式を採用することで、カーリースの宿命とも言える「走行距離制限」と「原状回復による追加精算リスク」を見事にクリアした画期的なプランです。契約期間中の税金や車検代、オイル交換費用といった維持費が定額化されているため、突発的な出費に悩まされることなく、最終的には車が自分の資産になるというメリットは非常に魅力的です。
しかし、その代償として「7年または9年という長期間、原則として中途解約ができない」という極めて重い縛りが存在します。ライフイベントの変化に伴う車の乗り換えが困難になり、無理に解約すれば多額の違約金が発生します。そのため、将来のライフプランが未確定な方には決しておすすめできません。さらに、名義変更時の事務手数料(約1万円+税)やリサイクル券の負担といった最終的な出費も発生することを忘れてはなりません。
結論として、もらえるパックがおすすめなのは「向こう約10年間、生活環境が大きく変わる予定がなく、長距離を気にせず走り、一台の車を長く大切に乗り潰すつもりがある方」に限定されます。ご自身のライフスタイルと照らし合わせ、超長期契約のリスクを十分に許容できると判断した場合にのみ、納得して契約に進むようにしてください。
よくある質問
ニコノリ「もらえるパック」を検討する際によく寄せられる疑問にお答えします。
もらえるパックの契約中に事故を起こしてしまったらどうなる?
軽微なこすり傷やドアの凹み程度であれば、もらえるパックの場合は最終的に車をご自身でもらうため、原状回復のための修理をリース会社から強要されることはなく、返却時の追加精算の対象にもなりません。そのまま乗り続けることが可能です。しかし、車が動かなくなるような「全損事故」を起こしてしまった場合は、その時点でリース契約は強制的に中途解約となり、残り期間に応じた多額の解約金(違約金)が発生します。この違約金リスクをカバーするために、必ずリース車向けの特約がついた車両保険(任意保険)に加入しておくことが必須です。
途中で車が不要になった場合、本当に解約できない?
カーリースは原則として中途解約が認められていません。しかし、契約者の死亡、重度障害、海外への単身赴任など、どうしてもリース契約を継続できない「やむを得ない事情」があるとリース会社が認めた場合に限り、特例として解約手続きが進められる場合があります。ただし、その場合でも免除されるわけではなく、経過月数や残りのリース料に応じた解約時の精算や違約金の支払いが必ず発生します。やむを得ない事情ができた場合は、すぐにニコノリの担当者やサポートセンターに相談してください。
名義変更の手続きは自分で行う必要がある?
契約満了を迎え、車を自分のものにする際の名義変更(所有権解除)手続きに関する複雑な書類作成などは、基本的にはリース会社側が案内してくれます。しかし、行政手続きに伴う「事務手数料(約1万円+税)」や、車の購入時に通常支払われる「リサイクル券(数千円〜1万数千円程度)」の代金については、利用者側の自己負担となります。契約が満了して手放しで喜ぶ前に、最後に数万円の出費があることを想定しておきましょう。なお、もらえるパックを取り扱っていない店舗もあるため、プランの詳細や名義変更費用の正確な内訳については、オンライン経由で専門のサポートセンターに事前に問い合わせることを推奨します。

