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オリックスカーリース「5つの罠」と中途解約・走行距離ペナルティの真実

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オリックスカーリースは、国産の全メーカーから希望の新車を選び、初期費用なしで乗り始められる非常に便利なサービスです。

しかし、その契約内容には、利用者が安易にサインをしてしまう前に絶対に知っておくべき厳格なルール、いわば「罠」が潜んでいます。

とくに警戒が必要なのは、「一定期間内は原則として解約ができない」という強力な年数縛りです。万が一この期間内に解約せざるを得ない状況に陥ると、残りのリース料金を一括で支払うという重いペナルティが待ち受けています。

また、ゆとりのある走行距離制限を超過した際の精算金や、無料と思われがちなメンテナンス・車検の隠れた自己負担など、契約前に見落としてはいけないポイントが複数存在します。

この記事でわかること
  • オリックスカーリースのプランごとに設定された「解約不可期間」のリアルな年数
  • 中途解約時に発生する「残リース料の一括支払い」という厳しい精算の仕組み
  • 走行距離制限(月間2,000km)を超過した際の「1kmあたり8円」の追加費用の計算シミュレーション
  • オイル交換や車検の無料クーポンが「指定工場」でしか使えない不便な実態
  • 車検無料クーポンの対象外となり、全額自己負担となる高額な消耗品の真実
  • 任意保険(自動車保険)が月額料金に含まれていない事実と、万が一の備え方
  • これらの罠やデメリットを理解した上で、オリックスカーリースをおすすめできる人の特徴
Contents
  1. 罠1:オリックスカーリース特有の「一定期間内の中途解約不可」ルール
  2. 罠2:走行距離制限超過と「1kmあたり8円」の精算金
  3. 罠3:メンテナンスクーポンの利用先が「指定工場」に限定される不便さ
  4. 罠4:車検無料クーポンの対象外となる「自費」項目の存在
  5. 罠5:月額料金には「任意保険」が含まれない落とし穴
  6. 罠を回避してオリックスカーリースを利用するメリット
  7. まとめ:オリックスカーリースの罠を回避するための最終確認
  8. オリックスカーリースに関するよくある質問(FAQ)

罠1:オリックスカーリース特有の「一定期間内の中途解約不可」ルール

カーリースを利用しようと検討している方のなかには、「音楽や動画の定額配信サービスのように、車が不要になればいつでも自由に解約できるだろう」とイメージしている方が少なくありません。

しかし、オリックスカーリースを含む大半のカーリース契約は、原則として契約期間の途中で解約することが認められていません。とりわけオリックスカーリースが提供している「いまのり」シリーズの各プランには、明確に「解約不可期間」という極めて厳格な縛りが設定されています。

利用者はこの指定された期間を過ぎるまで、いかなる理由があろうとも手元の車を解約して手放すことができないという事実を、まずはしっかりと受け止める必要があります。

プランごとに設定された「解約不可期間」の重み

オリックスカーリースでは、利用者の希望する月額料金やライフプランに合わせて複数の契約年数が用意されています。それぞれのプランには「この期間を過ぎれば、自由に車の解約や乗り換えができるようになる」という乗り換え免責期間が設定されています。しかし、これを裏を返せば、以下の期間中は「原則として絶対に解約できない」という非常に重い制約を利用者に課していることになります。

  • いまのりイレブン(11年契約): 契約開始から9年を経過するまで解約不可
  • いまのりナイン(9年契約): 契約開始から7年を経過するまで解約不可
  • いまのりセブン(7年契約): 契約開始から5年を経過するまで解約不可
  • いまのりくん(5年契約): 契約開始から2年を経過するまで解約不可

たとえば、毎月の支払いをできるだけ安く抑えようと考えて、最も長期である11年契約の「いまのりイレブン」を選んだとしましょう。この場合、契約した日から丸9年間は、その車に乗り続けなければなりません。9年という歳月は、人の人生において極めて長い時間です。結婚や出産によって家族が増え、軽自動車では手狭になるかもしれません。急な転勤で車が不要な都市部へ引っ越す可能性もあります。あるいは、ご自身の年齢や健康状態の変化により、運転免許を返納しなければならない事態も考えられます。

どのような劇的なライフスタイルの変化が訪れたとしても、この契約の縛りから簡単に逃れることはできないのです。

やむを得ず中途解約する場合の過酷な精算ロジック

では、上記の解約不可期間内に、事故を起こして車が修理不可能な全損状態になってしまったり、どうしても避けられない家庭の事情で中途解約を余儀なくされたりした場合はどうなるのでしょうか。このとき利用者を待ち受けているのは、「残りの契約期間分のリース料を一括で支払う」という、非常に過酷な精算金(違約金)の請求です。

カーリースの月額料金は、車両の本体価格から契約満了時の予想査定価格(将来の車の価値)を差し引き、そこに各種税金や手数料を加えた総額を、契約月数で均等に割ることで算出されています。リース会社は、契約者が長期間にわたって毎月支払い続けることを前提に、この安い月額料金を設定しています。そのため、早期に解約されてしまうと、リース会社は予定していた車両代金や経費を回収できなくなり、大きな赤字を抱えてしまいます。これを防ぐための補填として、利用者は未払い分のリース料金をまとめて精算する義務を負うのです。

数年分の月額料金が一気に請求されるわけですから、その金額は数十万円にのぼり、契約したばかりの初期であれば数百万円という途方もない額になるケースも珍しくありません。月々の支払いを楽にするためにカーリースを選んだはずが、一瞬にして家計を揺るがすほどの多額の借金を背負うリスクがあることを、十分に理解しておく必要があります。

▶あわせて読みたい:カーリースを中途解約すると違約金はいくら?計算方法と解約できる条件を解説

罠2:走行距離制限超過と「1kmあたり8円」の精算金

カーリースには、返却時の車の価値(査定額)を一定に保つために、契約期間中に走ってよい距離の上限を定める「走行距離制限」というルールが設けられています。オリックスカーリースの走行距離制限は「月間2,000km」に設定されています。これは、一般的なカーリース会社の相場が月間1,000kmから1,500km程度であることを考えると、非常に余裕のある長距離設定だと言えます。

しかし、この「ゆとり」があるからといって油断し、日常的に長距離運転を繰り返してしまうと、契約終了時に莫大な超過ペナルティが発生する危険性が潜んでいます。

業界水準と比較したオリックスカーリースの制限距離とペナルティ単価

オリックスカーリースの規定では、契約満了時、あるいは解約して車を返却する際に、それまでの累計走行距離が「2,000km × 経過した月数」を超過していた場合、そのオーバーした分に対して1kmあたり8円の追加精算金が発生する仕組みになっています。

この「1kmあたり8円」というペナルティの単価が、他社と比べてどのような水準にあるのか、以下の比較表を見てみましょう。

リース会社名走行距離制限超過時のペナルティ精算金
オリックスカーリース1kmあたり8円
クルカ1kmあたり10円
NORIDOKI1kmあたり10円
リースナブル1kmあたり15円
ノレル月額利用料の20% × 利用月数
コスモMyカーリース超過走行により車の価値が下がった分を精算

比較表を確認すると、オリックスカーリースの「1kmあたり8円」という単価自体は、他社の10円や15円といった水準と比較すると良心的な設定であることがわかります。しかし、単価が安いからといって、超過した際の請求額が少額で済むとは限りません。

チリも積もれば山となるように、毎日の少しずつの積み重ねが、最終的に大きな負担となって跳ね返ってきます。

リアルな超過シミュレーション:5年契約で過走行になった場合

月間2,000kmという制限を甘く見積もり、毎日の長距離通勤に加えて、週末も頻繁に遠方へドライブやキャンプに出かけるなどして車を酷使した場合、どのような精算金が発生するのか、リアルなシミュレーションを見てみましょう。

  • 契約プラン: いまのりくん(5年契約 = 60ヶ月)
  • 許容される総走行距離: 月間2,000km × 60ヶ月 = 120,000km
  • 実際の総走行距離: 150,000km(制限より30,000km超過してしまった場合)

このケースにおいて、解約および車両を返却するタイミングで発生する精算金は、次のように計算されます。

  1. 超過した距離:150,000km - 120,000km = 30,000km
  2. ペナルティ精算金:30,000km × 8円 = 240,000円

これまで毎月定額のリース料金をコツコツと支払ってきたにもかかわらず、車を返却する最後の最後で、突然24万円もの大金を一括で支払わなければならない事態に陥るのです。

オリックスカーリースは、契約満了時の残価精算(車の査定価格が下がった分の差額請求)を行わない「クローズドエンド方式」という契約形態を採用しています。そのため、通常であれば車の価値が下がっても追加請求の心配はありません。しかし、この走行距離制限のオーバーに関するペナルティだけは例外として、厳格に計算されて請求されます。そのため、契約期間中は常に走行距離メーターの数値を気にかけながら、心理的なプレッシャーを抱えて運転しなければならないというデメリットがあります。

▶関連記事:カーリースの走行距離制限とは?超過したときのペナルティと回避方法

▶関連記事:カーリースのクローズドエンド方式とオープンエンド方式の違い!残価精算の罠に注意

罠3:メンテナンスクーポンの利用先が「指定工場」に限定される不便さ

オリックスカーリースの毎月の基本料金には、オイル交換や定期点検などのメンテナンス費用は含まれておらず、原則として利用者の自己負担(自費)となります。

ただし、国産新車をリースする一部のプランなどには、特典として「オイル交換無料クーポン」や「車検無料クーポン」が付帯してきます。カタログやウェブサイトの目立つところに書かれた「無料」という言葉を見ると、非常にお得で魅力的なサービスに思えますが、実はこれらのクーポンには実用面で大きな制約が隠されています。

クーポン利用は指定の提携整備工場のみという実態

最大の罠は、これらの無料クーポンを利用できる場所が、オリックスカーリースがあらかじめ指定した「提携整備工場」のみに限定されているという点です。

オイル交換無料クーポンや車検無料クーポンは、利用者が好きな場所に自由に持ち込んで使えるわけではありません。クーポンの裏面や表面に記載されている特定の整備工場に車を持っていった場合にのみ、その効力を発揮します。たとえば、自宅のすぐ近くにあるいつも利用しているガソリンスタンドや、店員と顔なじみの近所の民間整備工場、あるいは品揃えが豊富な大型カー用品店などで、これらのクーポンを提示しても一切受け付けてもらえません。

もし、利用者の住んでいる地域が郊外や地方で、オリックスカーリースが指定する提携整備工場が自宅から何十キロも離れた隣町にしかなかった場合、どうなるでしょうか。半年に一度のオイル交換のたびに、わざわざ長い道のりを運転し、貴重な休日を半日ほど潰して持ち込まなければならなくなります。

そこへ行くための往復のガソリン代や、移動にかかる時間的なコストを考えると、「せっかくの無料クーポンだけど、手間がかかりすぎるから近所のガソリンスタンドで自費でやってしまおう」と諦めてしまう利用者も少なくないのです。

銘柄指定の不可とクーポンの厳格な管理ルール

さらに、オイル交換無料クーポン(半年毎のエンジンオイル交換、1年毎のオイルエレメント交換の作業に対応)を利用する際にも、細かな落とし穴があります。それは、エンジンオイルやオイルエレメントの「銘柄」や「グレード(品質)」を、利用者が自由に指定することができないという点です。

車を大切に乗る方の中には、「少し高くても長持ちする高品質なオイルを入れたい」と希望する方もいるでしょう。しかし、指定工場でクーポンを使ってそのような特別なオイルをリクエストした場合、クーポンでカバーされる標準的なオイルとの差額は、すべて「利用者の自己負担」としてその場で請求されます。

また、これらのクーポンは昔ながらの紙媒体で管理されており、実際に工場で利用する際にはクーポンの裏面にお客様自身の署名(サイン)が必要になります。ここで最も注意すべきなのは、万が一この紙のクーポンを紛失してしまった場合、「いかなる理由があってもクーポンの再発行はできない」という非常に厳しいルールが敷かれていることです。車のダッシュボードにしまい忘れたり、誤って捨ててしまったりすると、せっかくの無料特典の権利を永久に失うことになります。

書類の整理や管理が苦手な方にとっては、目に見えないプレッシャーとなるでしょう。

▶あわせて読みたい:オリックスカーリース車検・オイル交換クーポンの罠:指定工場と自己負担の実態

罠4:車検無料クーポンの対象外となる「自費」項目の存在

国産新車の48ヶ月契約や60ヶ月契約などを対象にプレゼントされる「車検無料クーポン」も、その名前の響きから「これを使えば、車検にかかる費用がすべて完全に0円になる」と誤認してしまう方が非常に多いポイントです。しかし、現実はそう甘くありません。

このクーポンで無料になるのは、あくまで車検を通すための「基本費用」のみであり、車を安全に走らせるために不可欠なさまざまな費用が「クーポンの対象外(全額自己負担)」としてはっきりと区分けされているのです。

クーポンでカバーされない高額な消耗品と工賃

車検無料クーポンの適用範囲外となり、利用者の財布を直撃する最も大きな出費が、消耗品の部品代と、その部品を交換するための作業工賃です。

車検とは、その車が国の定める安全基準(保安基準)を満たしているかを確認する検査です。当然ながら、すり減ったり劣化したりしている部品があれば、そのままでは車検に合格できないため、新品に交換しなければなりません。オリックスカーリースでは、以下のような消耗品の交換にかかる費用は、すべて利用者の自費として請求されます。

  • タイヤの交換費用: 溝がすり減ったタイヤは車検に通りません。4本すべてを交換するとなれば、数万円から十数万円の出費になります。
  • バッテリーの交換費用: エンジンをかけるための重要な部品ですが、寿命がくれば数万円の実費がかかります。
  • ブレーキパッドの交換費用: 安全に直結する部品であり、摩耗していれば必ず交換が必要になります。
  • その他劣化部品: ワイパーのゴムや、エンジン周辺の各種ベルト類なども対象外です。

車検のタイミングでこれらの部品が一気に寿命を迎えていた場合、クーポンを提示して基本料金や基本工賃が無料になったとしても、消耗品の部品代だけで手痛い出費を利用者が全額負担しなければならないという事実を、あらかじめ覚悟しておく必要があります。

法定費用や定期点検費用の自己負担リスク

また、車検には「法定費用」と呼ばれる税金や保険料(自賠責保険料や自動車重量税など)が必ずかかります。これらが毎月のリース契約の基本料金にあらかじめ含まれているプランであれば問題ありませんが、もし契約に含まれていない安価なプランを選んでいた場合、車検を受ける際にこれらの税金類もその場で利用者が支払うことになります。

さらに見落としがちなのが、「法定12ヶ月点検」の費用です。車検(24ヶ月点検)とは別に、法令では12ヶ月ごとに定期点検を行うことが義務付けられています。オリックスカーリースでは、新車購入時にメーカーが無償で行う1ヶ月点検や6ヶ月点検はディーラーで無料で受けることができますが、それ以降の法定12ヶ月点検にかかる費用については、明確に「お客様負担」と規定されています。

「メンテナンス費用はずっと無料だろう」と思い込んでいると、1年ごとの点検時期が来るたびに予想外の出費に悩まされることになります。

罠5:月額料金には「任意保険」が含まれない落とし穴

カーリースが多くの人に選ばれる最大の理由は、「車に関するあらゆる税金や維持費が、月額料金にコミコミになっているから家計の管理が楽になる」という点にあります。しかし、ここにも見落としてはいけない重大な落とし穴があります。オリックスカーリースの月額料金に含まれている保険は、車を所有するすべての人が法律で加入を義務付けられている最低限の「自賠責保険(強制保険)」のみです。

万が一の交通事故を起こしてしまった際に、相手方のケガに対する高額な賠償や、相手の車・建物の修理代、そして自分自身の車の修理費用をカバーしてくれる「任意保険(自動車保険)」の保険料は、オリックスカーリースの月額料金には一切含まれていないのです。

自賠責保険だけではカバーできない事故時のリスク

オリックスカーリースの車を使って公道を走る以上、自賠責保険だけでは万が一の事故リスクを到底カバーしきれません。そのため、利用者は自分自身で保険会社を探し、個別に任意保険を契約して、リース料金とは別に毎月の保険料を支払う必要があります。

カーリース特有の恐ろしい罠がここで牙を剥きます。本記事の「罠1」で詳しく解説した通り、もし事故を起こしてリースしている車が全損(修理不可能な状態)になってしまった場合、カーリース契約は強制的に中途解約となり、残りのリース料を一括で支払うという重い違約金が発生します。

このとき、もし一般的な任意保険の「車両保険」にしか入っていなかった場合、保険から支払われる金額だけでは、リース会社から請求される莫大な違約金全額をまかないきれず、結果として数十万円の借金が手元に残ってしまうケースが多発しています。

リース車両専用の任意保険を自身で手配する手間

この悲惨な事態を防ぐためには、通常の任意保険に加入するだけでなく、カーリースの違約金を全額カバーしてくれる「リースカー車両費用特約」などの専用オプションが付帯できる保険会社を、自分自身で調べて契約しなければなりません。

毎月のリース料金の安さだけを見て「これなら払える」と安易に契約してしまうと、後から「任意保険料」という数千円から一万円以上の月々の支払いが上乗せされ、実際の車関連の出費が想定を大きく上回って家計を圧迫することになります。任意保険の手配やプランの選択をすべて自分で行わなければならないのは、手軽さを求めるリース利用者にとって大きなデメリットと言えるでしょう。

罠を回避してオリックスカーリースを利用するメリット

ここまで、オリックスカーリースの契約の裏に潜む「罠」や、厳しいデメリットについて徹底的に深掘りしてきました。読んでいて不安になった方も多いかもしれません。しかし、誤解していただきたくないのは、これらの厳しいルールは決してリース会社が利用者を意地悪く騙そうとしているわけではないということです。初期費用ゼロで新車を提供し、月額料金をギリギリまで安く抑えるために、リース会社が自社の損失リスクをコントロールするための「合理的な仕組み」に過ぎないのです。

つまり、これらの仕様や制約を正しく理解し、自分のライフスタイルに適合させることができる利用者にとっては、他社にはない強力なメリットを享受することができます。

契約満了後に「車がもらえる」システムで制約を相殺

オリックスカーリースの最大のメリットであり、これまでのデメリットを一気に覆すほどの魅力が、契約満了時に乗っていた車を「そのまま自分のものとして譲り受ける(もらう)ことができる」というシステムです。

一般的なカーリース会社の場合、契約期間が終了すると、車をリース会社に返却するか、あるいは新しい車に乗り換えるのが普通です。しかし、オリックスカーリースの「いまのり」シリーズ(いまのりイレブン、いまのりナイン、いまのりセブン)では、定められた契約期間を最後まで支払い終えた時点で、車両の返却義務がなくなり、名義変更の手続きを経て完全に自分の所有物にすることができます。

この「車がもらえる」というゴールを見据えると、これまで解説してきた罠の見え方が大きく変わってきます。

  • 罠2の走行距離制限についても: 契約を最後まで全うして車をもらってしまえば、車を返却する必要がないため、どれだけ距離をオーバーして走っていようと超過ペナルティ(1kmあたり8円)を精算する必要がなくなります。
  • 罠1の中途解約不可の縛りについても: 最初から「この車を自分のものにするまで、長く大切に乗り潰すんだ」という確固たる意志を持っている人にとっては、途中で解約できないという制約は大きな障壁にはなりません。

また、国産メーカーの全車種・全グレードから自分が本当に乗りたい車を自由に選べるため、ディーラーで新車を購入するのと同じようなワクワク感を持って車選びができる点も、多くの利用者から高く評価されています。

▶あわせて読みたい:オリックスカーリースの評判・口コミまとめ!利用者のリアルな本音を徹底調査

審査に関する固有の注意点と連帯保証人の可能性

オリックスカーリースを契約して車を手に入れる前には、当然ながらリース会社による独自の審査を通過する必要があります。この審査では、一般的に年収の高さや雇用の安定性(正社員かアルバイトかなど)、過去にクレジットカードやローンの支払いを滞納した履歴がないかといった信用情報がチェックされます。

オリックスカーリースは、数百万もする新車を初期費用なしで長期間貸し出すというビジネスの性質上、契約者が何年にもわたって安定してリース料金を支払い続けられるかどうかの「支払い能力」を非常に厳しく見極めます。もし、現在の収入が不安定な非正規雇用であったり、年収に対して希望する車のリース料金の割合が高すぎたりする場合、本人の単独名義では審査に落ちてしまう可能性があります。

しかし、オリックスカーリースの審査に一度引っかかったからといって完全に諦める必要はありません。状況によっては、リース会社側から「安定した収入のあるご家族などを連帯保証人として立てていただければ、審査を通過できる可能性があります」という打診を受けるケースがあります。

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まとめ:オリックスカーリースの罠を回避するための最終確認

オリックスカーリースは、「頭金ゼロで好きな新車に乗れる」「契約を最後まで全うすれば車がそのまま自分のものになる」という非常に魅力的なメリットがあるサービスです。しかし、安易に契約書にサインをしてしまう前に、ご自身のライフスタイルと照らし合わせて熟考すべき複数の「罠」が存在することを忘れてはいけません。

最後にもう一度、注意すべきデメリットの要点を振り返ります。

  • 厳しい解約の縛り: 各プランには2年から最長9年という厳格な「解約不可期間」があり、この期間内はライフスタイルに変化があっても原則として解約できません。
  • 中途解約の重いペナルティ: 事故や事情でやむを得ず解約する場合は、残りの契約期間のリース料を一括で精算するという過酷な違約金が発生します。
  • 走行距離の超過精算: 月間2,000kmという制限をオーバーして車を返却した場合、1kmあたり8円の追加精算金が容赦なく請求されます(例:3万km超過で24万円)。
  • メンテナンスの制約と自費負担: 無料のオイル交換や車検クーポンは「指定工場」でしか利用できず、車検時のタイヤやバッテリーなどの高額な消耗品代、法定12ヶ月点検費用などは全額利用者の自己負担となります。
  • 任意保険の落とし穴: 万が一の事故に備えるための任意保険(自動車保険)はリース料金に含まれていないため、利用者自身で手配して保険料を別途支払う必要があります。

これらのデメリットは、決して隠された悪意あるものではなく、定額で新車を提供し続けるためのビジネスモデルの裏返しです。オリックスカーリースが本当におすすめできるのは、「契約期間中は絶対に車を手放さないという強い覚悟がある人」「走行距離を月間2,000km以内に確実に収められる(または最後まで乗って車をもらってしまう)人」「車検時の消耗品費用や任意保険料を別途支払うための資金計画がしっかり立てられる人」です。

ご自身がこれらの条件に当てはまるかどうかを冷静に見極め、罠を自分事として捉えた上で、後悔のない賢いカーリース選びを行ってください。

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オリックスカーリースに関するよくある質問(FAQ)

Q. オイル交換無料クーポンをうっかり紛失してしまいました。再発行はしてもらえますか?

A. いいえ、クーポンの再発行はいかなる理由があっても一切できません。 オリックスカーリースのオイル交換無料クーポンや車検無料クーポンは紙の形式で提供されますが、紛失や破損による再発行は不可という厳しいルールが設けられています。車のダッシュボードなどに大切に保管し、利用する際には必ずクーポンの裏面(または表面)にご自身の署名(サイン)をして、指定の提携整備工場へ提示してください。

Q. 車検無料クーポンを使えば、車検のときに支払うお金は完全に0円になりますか?

A. いいえ、0円にはなりません。消耗品の交換費用や一部の法定費用は自己負担となります。 クーポンを利用して無料になるのは、あくまで車検を通すための「基本費用(基本工賃など)」のみです。車検の保安基準を満たすために不可欠なタイヤ、バッテリー、ブレーキパッドなどの摩耗した消耗品の部品代や、それを交換するための工賃は全額自費となります。また、車検とは別の法定12ヶ月点検の費用も利用者の負担となりますので、手元にまとまった資金を用意しておく必要があります。

Q. 万が一の事故に備える任意保険は、オリックスカーリース側で手続きして加入してもらえますか?

A. いいえ、任意保険は利用者自身で保険会社を探して手配し、加入手続きを行う必要があります。 毎月のリース料金に含まれているのは、法律で加入が義務付けられている最低限の自賠責保険(強制保険)のみです。対人・対物賠償や、リースしている車両自体が全損したときの高額な違約金トラブルに備えるため、利用者は別途、保険会社と任意保険の契約を結び、毎月の保険料を支払わなければなりません。加入する際は、通常の車両保険に加えて、リースカー特有の違約金をカバーできる専用の特約が含まれた保険を選ぶことを強く推奨します。

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トヨタ「KINTO」を7年契約中。毎日の通勤による走行距離制限の恐怖、18等級の任意保険が使えない無駄、愛着が湧いた車を買い取れない現実に直面し激しく後悔。自身の失敗を生かし本音のリース選びを発信。
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